脳内インデックス

食わず嫌いの歯医者さん

無口な歯科医師(35歳)×前向きパティシエ(29歳)
食わず嫌いの多い歯科医と、自分の店を持ったばかりのパティシエのお話。

11年間の苦しい修行のすえ、ようやく自分の店を持てたパティシエ。
準備万端であとは明日のオープンを待つばかりのパティスリー。その上品でありながらきらびやかな店構えに、オープン前日ながらも、誰もが振り返っては目を輝かせていく。
そう、誰しも新しい店には興味があるし、ましてやそれが田舎には不釣り合いなほど洗練されたパティスリーだとしたら、気にならないほうが不思議なくらいだ。
ところが、その店をまるで汚れたものでも見るように、苦々しく睨む男がいた。

残念ながら、世の中には甘いものが嫌いな人がいることは知っている。
が、いくら嫌いだからといっても、店の目の前で嫌悪感丸出しで睨まれたら営業妨害になりかねない。
次にそんな顔で店の前を通ったら絶対に注意してやろう。

そう決心していたパティシエだったが、店のオープン当日、なんとも間抜けな事故によって左腕骨折&前歯破損。幸い入院することはなかったが、腕を骨折したパティシエなど使い物になるわけがなく、結局オープンは延期になった。
そして1週間後、心の傷が癒えないまま、とりあえず欠けた前歯の治療に近所の歯科クリニックに行くことに。
母親が言うには地元では評判のベテラン歯科医がやってて、パティシエも小学校に上がる前に一度行ったことがあるという。
その言葉を信じて30年ぶりに診察台に乗り、上から覗き込む歯科医の顔を見て驚いた。
それは、店を鬼のような形相で睨んでいたあの青年だった。


無口で無愛想な歯科医師に、短所は「前向きすぎること」のパティシエが積極アプローチ。
生クリームプレイに診察台プレイにと、妄想は尽きないっすね。

コメント

>えりか様
おおおお、初コメントです!ありがとうございます!
診察台で生クリームプレイ、もちろんアリです!!
新作ケーキを持って来たパティシエに「歯医者にケーキ持って来てどうするんですか」とか文句言いながら、最終的には誘惑に負けてイロイロ楽しんじゃう感じで(笑)

この話いいですね~~(*´ω`*)
診察台で生クリームプレイはいかがでしょう(嘘デス

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