脳内インデックス

片思いのたしなみ

エリート系高校生(18歳)×アスリート系高校生(18歳)
女子に絶大な人気の美術教師に3年間片思いのすえ失恋したアスリート系高校3年生(でも美術部)と、そんな彼に猛烈アタック元生徒会副会長。

一、片思いは、相手に気付かれてはならない。
一、片思いは、誰にも相談してはいならない。
一、片思いとは、あきらめること。

そう心のルールを作って思い続けた3年間も、あと3ヶ月で終わる。
他人からは「モテるよな」とか「選び放題だろ」とか言われるけど、選び放題なわけがない。
なぜなら、俺は男が好きだからだ。
世の中、そう簡単にゲイの恋がかなうわけがない。同じ学校内ならなおさらだ。
実際一度も自分の恋が実ったことなんてない。実る可能性を感じたことすらない。

でもそれは、何もしなかった俺も悪いのかもしれない。
つまり、「為せば成る為さねば成らぬ」「案ずるより生むが安し」「買わなきゃ当たらない」「諦めたらそこで試合終了」「飛べない豚はただの豚」という(あ、最後は違うか)、人生の名言みたいな言葉に刺激された単純な俺は、今、人生最大の賭けに出た⇒あえなく玉砕。

覚悟していたとはいえ、そりゃもう情けないくらい涙が出た。
高3にもなって学校でこんな盛大に号泣するなんて思ってなかったってくらい泣いた。でも小一時間ひとりでグチりながら泣いたらちょっとスッキリして、さて帰るか、と籠っていた資料室を出ようとした時、俺以外誰もいないはずのこの部屋からクシャミが聞こえた。
見られてた!?
恐る恐るクシャミのした方向に目を向けると、そこには同じクラスの元生徒会副会長が気まずそうに立っていた。
そして彼は一言「俺が忘れさせてやるよ」
俺「ムリです」

そんなわけで、元副会長による俺への猛烈アタックが始まった。


片思いとはこうあるべき、という主人公の思いこみを、ことごとく打ち破って攻めまくる元副会長に期待。

コメントする

スパム判定をしてるので、まれにコメントが表示されない場合があります。その場合は適当に名前を入力してみてください。転載・流用の連絡はコメントではなく、CLAPのメッセージからお願いします。